年収で判断しない
資金計画づくりでは、年収で判断するのではなく、毎月の手取り額で考えていく必要があります。
なぜなら生活に必要な金額は、年によって違っていくはずです。
手取り額=家計に入る金額の中で、生活費や交際費、交通費、通信費などを細かく割り振り、住宅ローンの返済にいくら充てられるかを検討しましょう。もちろんその中には貯蓄する分も含めて考えてください。
特に、子供の養育費や病気や怪我などの医療費、予期せぬ出費など不確定な事象の発生があり得るので、「今の年収なら大丈夫」と安易に判断したり、「将来の年収はこれ位になる予定だから」と昇給をアテにして簡単に判断を下すのはやめましょう。
費用総額で考える
家づくりには、本体の工事費以外にもかかる費用がたくさんあるのを知っていますか?
本体工事費
本体工事費とは、建物としてほぼ完成させる工事にかかる費用のこと。具体的には、基礎を作って、柱を立て、梁を架け渡すというような躯体工事費、壁の塗装やクロス貼り、フローリングといった仕上げ工事費、電気や水道の内線・配管工事や、建具やトイレ・バスタブなどの主要設備の取り付けなどにかかる設備工事費が含まれます。
別途工事費
別途工事費とは、建物を実際に人が住める状態にする工事にかかる費用のこと。地盤調査費・改良費、堀・カーポート・フェンス等エクステリア費用、ガス・給排水工事費、冷暖房工事費、カーテン工事費、住宅性能保障登録料など。
諸費用
諸費用とは、建築確認申請や各種登記にかかる費用、地鎮祭や棟上式に掛かる費用、税金、測量費、設計費、各種手数料、引っ越し費用、家具などの購入代金や近隣への挨拶まわりに掛かる費用などが挙げられます。あとは、「住宅ローン関連費用」として、事務手数料、保証料、印紙税、司法書士費用などもかかってきます。
この3つの費用をきちんと把握することで、「え?こんなに掛かるの?」と思わぬ出費に驚いたり、こんなに掛かるのならもっと本体価格の安い物件にしておけばよかった…と後悔しないで済みます。
本体工事費(本体価格)だけで広告しているところが多いので、ご注意ください。